先日、毎夜の見回り中、家の前でPM2.5の数値を測るなどしていたところ、ネズミらしきものをくわえたネコがいそいそと道を横切っていった。食べたのかな。
・銭形平次(大川橋蔵版)
「春の風来坊」
勘定奉行の罪状を記した紙片を手に、人足の仙六が斬り殺された。その頃、娘の身で人入れ稼業を営むおみね(大原麗子)の店に、半次郎(舟木一夫)といういなせな男が雇われたが、どうやら事件に関係があるらしい。悪徳商人と結託して奉行の座をねらう醜い野望を、平次の投げ銭はどう裁くのか。舟木一夫を迎えて送る次週銭形平次、「春の風来坊」にご期待ください。
予告編がすでにネタばれ。
半次郎は、ワイロを受け取ったかどで閉門蟄居(ちっきょ。謹慎の格上で、自宅に軟禁)中の勘定奉行の次男坊で、遊び人のように気ままに暮らしているが、実家の一大事と、勘定奉行をはめた人間を自ら調べていた。
ありがちな話で、半次郎を演じた舟木一夫はくどく、ちょっと胃もたれする感じだったが、お正月の話で、はなやいだ雰囲気が目に心地よかった。昔の時代劇では、春というと正月のことで、獅子舞が舞ったり、年始回りしたりするシーンがよくあった。
舟木一夫は、銭形平次の主題歌を歌っているが、おそらく当時は御三家の1人としてアイドル的な人気を誇っていた頃ではないかと思う。私が舟木一夫の存在を知った頃は、すでに懐かしい感じの人になっていて、最盛期を知らなかったが、往時がしのばれる今回だった。
御三家についてはよく知らないが、3人であることにちなみ、江戸時代の御三家から名前をとって、舟木一夫、橋幸夫、西郷輝彦という、それぞれで活動している歌手をまとめて御三家と呼んでいたらしい。本家の御三家のように、個々で活動していて、3人でユニットを組んだのではなかったと思うが、3人でまとめて、どういう活動をしていたのかは知らない。
高校三年生(Amazon)
舟木一夫の代表曲。
・NHKスペシャル
「18歳からの質問状」
今度の選挙から投票権が認められた18歳、19歳の人が、政治家チームに政治の疑問を大質問。
わからないと威張っている人に政治家がおもねる図は、見ていて気持ちのいいものではなかった。
18歳チームは、急に選挙権なんか押しつけられて、いきなり主権者教育とかいって周りは騒がしいし、どうしたらいいのかわからないということらしかったが、昔から選挙のたびに、鉛筆転がした、サイコロ振った、アミダで決めたと言う人はいて、選挙権といっても、りっぱに成しとげなければならないようなものではないし、投票について誰に非難されるいわれもないということを言ったほうがよかったのではないかと思う。
例えば、街頭インタビューで、20歳以上の人に投票先をどうやって決めているのか聞き、「気分」「組合のほうで決まってるから」「口先では何とでも言えるから、やっぱ気合いっしょ」みたいなのを100人分ぐらい見た後で、それについて政治家チームと18歳チームで議論したほうがおもしろかった見識が広がったのではないかと思う。
選挙は、極論すれば、名前を書きに行くイベントなので、ジバニャンでも聖徳太子でも書きたい名前を書けばいいと思う。立候補している人に投票しなくても無効票になるだけだ。非難されたりするわけではない。自分が1票投じたぐらいでは何も変わらないと思っているなら、無効票を投票してもかまわないだろう。
ふざけたことをと怒る人もいるかもしれないが、選挙権をどうとらえるかも含めての権利だと思うし、今の政治状況にかんがみて、ふざけるのが相応だと考えるなら、それはその人のとらえ方・考え方だと思う。
選挙でもないと公共施設に行く機会のない人も多いと思うし、そんなに難しく考えず、災害時の避難所の下見に行くぐらいの気持ちで行けばいいのではないか(投票所と避難所が同じとは限らないが)。
・太陽にほえろ
「刑事の妻」
ゴリさん(竜雷太)は、交際中の彼女と山さん(露口茂)の家を訪れる。彼女は、山さん夫婦の様子を見て、刑事の妻としてやっていけるのか不安になる。さらに、捜査中のゴリさんを街で見かけたとき、自分に気づかずにそばを通りすぎていったのを見て、妻としてやっていく自信を失ってしまう。
どんな事件が起きたかは、かけらも思い出せない。
本放送時は、夫は外で働いて、妻は家庭を守るという家庭内分業制が常識であり(妻が働きたいとか言うと、夫の沽券にかかわった)、同じ職場の人が同僚のプライベートをだいたい共有していた時代だった。で、今見ると、彼女さんがゴリさんに気兼ねしたりとか、職場の先輩がゴリさんに、いいから、彼女に電話しろとアドバイスするのとかが、遠い国のできごとのように感じられた。たぶん、この頃までは江戸時代から続く時代劇的な社会と地続きだったように思われる。
なんだかんだいっても、雨降って地固まってよかったと思った。
・Barレモン・ハート2
「六月の花嫁に」だったか
酔った父親(大杉漣)をよく迎えに来ていた娘(木南晴香)が結婚することになり、2人でレモンハートに来店する。
話がちょっと古くさいような気もしたが、娘が生まれた年に土に埋め、嫁ぐときに掘り出すという中国のお酒の話こそがメインだと思うので、そのための話としては、せつなくて、胸にしみるものがあった。
再放送は「1/150のプロポーズ」。
ネットができる前は、マスター(中村梅雀)のように博識で、その知識をもとに客の悩みを解決する人は、非常に尊敬されていた。バーでかわされる会話も、おしゃれで知的なものとして、今よりもあこがれの対象になっていて、たぶんバーを舞台にした話の感じ方は、今と昔とでだいぶ違うのではないかと思った。
・最弱無敗のバハムート
「幼神獣の目覚め」だったか
主人公の幼なじみは、わけありだった。
いちいちお約束をこなしているようにしか見えないのだけど、これは、女子集団に男1人が配属された状況で、主人公がカマトトぶってるように見えてしまい、登場人物の気持ちを感じ取れないからだと思う。要するに、このジャンル、向いてない。
・おそ松さん
「麻雀」「(失念。昨日は覚えてた)」
麻雀ネタはよくわからなかったが、2本ともおもしろかったような感触は残ってる。
・蒼の彼方のフォーリズム
「刺される前に刺せ」
大会は、チャンピオンが相手の圧倒的な飛び方の前に敗れて終わった。ミサキは、思いもかけない飛び方を見て、ショックを受ける。
この作品はちょっと引いた視点で作られているせいか、学生時代が遠くなってしまった身にも見やすい。